安倍政権ってどんな感じ?

どんなにバカな質問でも臆することなく訊ける人が身近にいるっていうことはありがたいことだ。
相手には「コイツ脳ミソ漏れてる?」と内心思われているかもしれないが、
「比例代表制の意味、詳しく」などと質問をしながらそんなふうにしみじみと思った今回の総選挙。

自分たちの意思でこの国を変えなければ何も変わらない。震災以降、マスメディアが発信する
情報を鵜呑みにできないことにみんなが気付き、この国について、政治について、ネット上で若い人
たちが盛んに議論し、デモや署名などの行動につなげていった。
ツイッターなどで「投票に行こう」という呼びかけや、それに賛同する書き込みをたくさん目にした。
選挙民のあり方がソーシャルネットワークによって大きく変わろうとしていたのだ。

ためちゃうからって紙の新聞をやめて電子新聞にした途端、本当に新聞を読まなくなった私でも、
かつてないほど、みんながこの選挙に関心を持っているんだなという革命前のような熱気すら感じ、
新聞をとってなかったことも、投票用紙のしまい場所もその時はすっかり忘れて「日本も捨てたもん
じゃないな」と、どこから目線?な感慨にふけったりしていたわけだ。
しかしふたをあけてみれば結果は予想どおり自民党の圧勝で、戦後最低の59.32%というがっかり
な投票率だったとか。

はてさて政治にも経済にもまったくとんちんかんな上に、新聞以前にはなから知識が欠落している
私が、詳しい人たちから聞きかじった情報と、少々の新聞記事と勝手な思いつきなどを総合して、
安倍新政権をざっくりとまとめてみた。余計なことするなっていう声が聞こえてきそうですが……。

さっそくのアベノミクス効果で株価は3年ぶりに一万円台を超え、震災前の水準へ。選挙前は1ドル
70円台後半だったのが、87円に届きそうな勢いだ。
安倍政権が打ち立てているのは、大胆な金融緩和政策によるデフレ脱却と景気回復。
消費物価上昇率も2パーセントに上げちゃうよと勢いが良い。
これまでの超円高では売っても売っても利益が出なかったから、お金をたくさん刷って1ドル90円
くらいまでに上げて行こうということだ。公共事業もバンバンやるから大手ゼネコンや建設関連企業
はウハウハ。規制緩和により金融業の業績は好転。円安になれば自動車メーカーや輸出関連企業
にも好機到来である。

景気の動向によっては先送りすることも示唆されているが、14年4月にはお約束の消費税が引き
上げられる。税率がアップする前のかけこみ消費の需要が一気に増え、一時的には景気が上昇
しても、増税後の経済はどうなるのか、不安材料は多い。 2パーセントのインフレが実現しても、
賃金の上昇や急激な雇用回復を望めないからである。当然住宅ローンの金利も上がり、収入が
アップしなければ生活は厳しいものとなるだろう。

小麦や大豆をはじめ食糧の多くを輸入に頼っている日本。食品の輸入価格上昇は、ダイレクトに
家計が圧迫される。外食産業も軒並み値上げされちゃって、どんぶり系のチェーン店も、今ほど
お手軽ではなくなるかもしれない。さらには海外製品を扱う輸入業、原材料・労働力を海外に頼って
いる、ちまたで人気の低価格ブランドにとっても、円安は経営をひっ迫。こちらも値上げが余儀なくされる。
そもそもデフレというのは、激安商戦を駆逐して、本来の適正価格に是正していくのが目的だ。
庶民のお財布に痛みを伴うものなのだ。

さて、TTPと何度も言い間違えては恥をかいたTPPだが、「聖域なき関税撤廃を前提とする限り反対」、
というYESなのかNOなのか意味がわかりにくい公約は、自民党と公明党が署名する連立合意書では
「参加に前向き」という表現に変更されたとのこと。こちらも参院選以降、後出しされそうな予感。
そんなはずではー! なんてならないことを祈るばかりである。
そうかと思えば民主党が掲げた「2030年代に原発ゼロ」は見直し。原発についても
新設すると、安倍氏はさっそく明言しているらしい。

そして最も懸念されるのは、自衛隊の名称を国防軍と変えて、憲法第九条を改訂し、集団的自衛権
が行使できるようにしようという動きである。自衛隊の隊と軍とでは役割がとんでもなく違うらしい。
維新の会とあわせて議席数が3分の2を超えるため、参院選で勝利すれば憲法九条改正は避け
られない見通しである。
領土問題ではあんなに腹が立って、対抗策がぬる過ぎると歯がゆい思いをしたけれど、いざそういう
きな臭い話になると、平和で安全な日本が参戦するかもしれないなんて絶対に想像したくない。
それらの是非が問われるのは来年夏の参院選。今回の衆院選以上に国民に大きな課題が突きつけ
られることになりそうだ。政党再編の動きなども見逃せない。

それまで自民党はねじれ国会の解消に向けて、国民とアメリカの顔色を伺いながら、大きく失速しない
ようにバランスを取りながらの政権運営となるだろう。
そして好景気ののちには超インフレがやってくることを見据え、一時的な景気回復に浮かれず騒がず、
長期的な計画を持って挑むのが吉とのことだ。
大幅に生活が豊かになるかというとそうそう期待できないが、これ以上景気が冷え込み、国力が
低下しないよう安倍政権に望みたい。
しかしながら好景気のムードだけでも実際に市場は好転しているわけで、明るく前向きにを意識する
ことは重要なのである。できるだけ長ーくいい夢を見ていたいですよね。
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by novitama | 2012-12-28 23:59 | 気になる記事から