スマホが死んだ日その2

 スマホが修理に出されていた一週間、本来ならば携帯ショップから代替機を貸してもらえるはずが出払っているという。
そこでやむなくご登場となった元携帯。モトカレのように最初は気まずくぎこちなかったが、懐かしい感覚を取り戻すと、なんと使いやすく頼りがいがあることか。
ほったらかしにしていた私に、ヘソを曲げることもなく、2~3日放置状態でも電池はいつも満タン。プッシュボタンの安定感はアラームやタッチのミスもなく、安心してすべてをゆだねられた。大切な住所録をしっかりと保持していてくれていたとわかった時は泣けるほど嬉しかった。
おかげでそれらはすぐに活用でき、仕事やアポイントにも影響が出ずに助かった。住所録が消滅して誰とも連絡が取れなくなっていたらと思うとゾッとする。

 そもそもアイツとは初めから相性が?マークだったしね・・・・・・などとスマホに対する恨みごとがつらつら湧いてくる。
ほんとは我慢してたけど、今までどれだけ悩まされたことだろう。特にそう、あのタッチパネル。
ほんの一瞬触れただけで誤作動し、幾度間違い電話や、間違いメールを送信したことか。
数年間没交渉になっている友人を、私の電話帳から永久削除! 
そう決心し、住所録からその名前を選択したその刹那。相手にかかってしまって
「どうしたのー? 突然こんな時間に?」 
なんて声に戦慄した、よりによって酔って帰った深夜遅く。どれほど気まずく言い訳に窮したことか。
 切ったつもりの電話が切れていなくて恥ずかしい会話がダダ漏れになっていたこともある。
流行りの韓国メーカーをすすめられながらも、国産メーカーを守るためにと選んだ機種だったのに!
ギガバイトという甘い誘惑が、データーを移す必要がないかのように錯覚し油断した一因でもあった。
デリケートで汚れやすくて、常に拭くためのクロスを持ち歩かなければならない、保護ケースをはずさないと充電できないなど、手間がかかるワガママなヤツだった。

 それからの復旧作業がもうウンザリ! 
携帯ショップに何度も出向き、面倒くさい諸手続きをいくつも乗り越えなければならなかった。
さらに使いはじめた後から機能の一部が通常起動できないなどの不具合に気が付いて、先日も1時間くらいのすったもんだののち、ようやく解決。しばらくはまだそんな状態が続きそうだ。
 
 こんなにも振り回された今回の故障騒動だが、原因はまったくもって不明とのことである。ほんとー!?
いつまたこんなことでパニックに陥るかわからないし、そのたびに時間や手間をとられるかと思うと憂鬱なことこの上ない。
こちらとしては迷惑している顧客という立場でもってクレームモードで臨みたいところたが、IDやパスワードなどに恥ずかしい呼称を使用しているために(私のアドレスをご存知の方ならご想像がつくと思うが)、ことあるごとに、赤面もののワードを確認されて復唱されるという始末。理路整然と困惑している事態を伝えても、けっこうな羞恥プレイにあい、どうも弱気な対応になってしまった。

 モトサヤって感じで今はあたりまえのようにシレっと私の傍らにいるスマホ。見かけは元どおりだが中身は真っ白で、他人のように空々しくなっていた。
いったん崩れてしまった信頼関係はすぐに修復されるわけもなく、どこか冷めた私がいる。
最初はもの珍しかったタッチしたときのあのトキメキがなくなって、今では触れるのもためらわれるほどだ。
新しくイイのが現れるまで、仕方なく様子を見ている状態。そしていざとなった時、いつでも元にもどれるように、古いやつにも時々ご機嫌伺いのチェックを入れ、適度に温存していこう。
翻弄されて泣きをみるのはもういやだ。
新旧うまく使い分けられるくらい、したたかな女にならなければと、決意を新たにしたのだ。

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旧携帯の画像から うろこ雲
スマホが死んだ日その2
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by novitama | 2012-11-15 10:18 | 日常