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スマホが死んだ日

 スマホの電池がぜんぜん持たず、朝満タンでも夜になるといつもエンプティ、そしてちょっと帰宅時間が遅くなると完全に電源が切れて、焦りまくって充電器に走る、なんていう日が続き、スマホという選択を少しずついぶかしんでいた。
付き合いはじめの彼氏に例えると、絶大に信頼していたのに8か月くらい経って欠点が目につき、「なんか違うんだよなー」と違和感を抱き始めたころだ。
 そんなある日、充電してもスマホがまったく反応せずウンともスンともいわなくなってしまった。付き合い始めの彼が突然着信拒否。そしてまったく連絡が取れなくなってしまう状態だ。
 
 一晩様子を見るも復活せず、一日おいてショップに駆け込んだところ、すぐに修理工場に出してくれることになったが「修理の過程で、データーが消失することがまれにあります」とのことだった。
 でも私、案外運がいい方だし、まさかそんなー、スマホって最先端なんでしょ? なんて軽く考えていた私の脳天に、一週間後、ショックな事実が打ち下ろされることになる。
 約束の日になっても一向にショップから連絡がなく、しびれを切らして私から電話をしてみれば、いい加減なソバ屋の出前ように「先ほど出荷されてこちらに向かっているから今日中に届きますー」とのこと。
「中の情報は無事だったのでしょうか?」と問うと「あれっ、言ってなかったですか? そんなもん、修理すれば全部初期化されるに決まってるでしょう」とのご返答。
 オーマイガッ! スマホの容量はギガバイトとかで、古い携帯のメモリがいくつも入っちゃうほどの大容量だって言ったじゃない? 必死でダウンロードした音楽やアプリ、二度と撮れない写真。待ち受け画面に至るまで、嬉しかったり大笑いしたメッセージや写メさえも、きれいさっぱり消失しているというのだ。
 スマホに残されていた写真は、見たこともないような夕焼けとか雲など、カメラを持っていないときに突然出会った心動かされる風景や、私にとってスクープ的な瞬間を記録したものがほとんどだった。
 そしてかけがえのないメールの数々。とりわけ、フラメンコ発表会前後にやりとりした、励ましたり励まされたりの泣き笑いの日々が克明に記されていた。 
 それらの大事な大事な8か月の記録が、すべてまっさらに初期化されてしまったのだ。 泣こうか叫ぼうがあのかけがえのない日々は二度と戻らない。何、この裏切りは? 携帯を持ってからこんなひどい目にあったことは1度だってなかった。スマホを過信しすぎた私がバカだったとしか言うしかない。

 
スマホが死んだ日_c0111150_2373319.jpg

旧携帯の画像から 街で見かけたかわいすぎるわんこ

(長くなりすぎたのでその2に続きます)

by novitama | 2012-11-14 23:55 | 日常